聖橋は御茶ノ水にあり湯島聖堂とニコライ堂をつなぐ

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行き方は御茶ノ水駅から徒歩0分

聖橋という名前の由来は2つの聖堂を一本につないでいるから

東京を象徴する風景として知られる。美しい橋の外観を眺めるのなら御茶ノ水橋へ

御茶ノ水駅を出てすぐ湯島方面へ

聖橋の最寄り駅は御茶ノ水駅であり改札口を出て湯島方面を振り向けば目の前に広がっている。神田川に沿うようにして敷設されている御茶ノ水橋口改札を出て右を振り向けば聖橋の橋上になるので特段アクセス性や行き方は問題にならない。

本郷通りを湯島から御茶ノ水へと橋渡しする聖橋は片側一斜線の道路であり車が往来する。ただどちらかといえば歩道を歩く人のほうが行き交う車の数よりも多い。周辺は大学などの教育施設が集中し学生を中心に若い人も目立つ。 同時に医療関係の施設もあり関係者がアクセス手段の御茶ノ水を利用するために歩いている姿も見かける。

ただ後述するように聖橋そのものを見たいのであればひとつ先の橋である御茶ノ水橋へと向かう必要がある。

湯島聖堂とニコライ堂の2つの聖をつなぐ橋

御茶ノ水は人こそ多いがどこか落ち着いた雰囲気が漂っている。そうした特色を反映するかのように宗教施設や史跡が数多くある。その代表的なものがニコライ堂と湯島聖堂である。 この2つの聖堂を結ぶ橋であるがゆえに聖橋の名が付いたといわれている。

地理的に見ても2つの聖堂は一本の道で結ばれている。神田川を隔て建つ両者は大体直線距離で徒歩5分であり湯島聖堂からはニコライ堂の屋根を見ることもできるほど。 教条も趣もまったく違う両者が1つの橋でつながり橋の名前の由来ところに東京の人の価値観が表れている。

聖橋の曲線が東京を象徴する風景になった

聖橋の姿は東京の街並みをよく現すものとして紹介されることが多い。現代風に鉄筋コンクリートで実用的な造りではない聖橋は素人目でもどこか時代を感じさせる形であることがわかる。

弧を描いて神田川を跨ぐ橋脚は周囲の風景によく溶け込んで開発が進む東京の街並みの歴史を感じさせる。要するに聖橋周辺は時代の流れとともに変わってしまったが、橋の姿は昔の姿そのままなのだ。

石造りの外観も時代を物語っている。こうした風景が残っているのもここに住む人がその姿を残そうと努力したためもあるだろう。そう考えると神田、御茶ノ水、湯島は昔の息遣いが聞こえる街であると感じられる。

御茶ノ水橋より眺める

ひとつ先にある御茶ノ水橋から聖橋を眺める。よく写真で紹介される風景はこの橋から撮影されたものが多い。

尤も聖橋の外観を見ようとするとどうしても御茶ノ水橋からとなってしまう事情がある。御茶ノ水駅からは改札を通らなければならないし動いている車窓から見るのは骨が折れる。 また湯島方面から神田川に沿って伸びる歩道からは木々や建物が邪魔してその姿を眺めることができない。