明治神宮の元旦と初詣の風景

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元旦の原宿と神宮橋

初詣は原宿が最良アクセスか

明治神宮の初詣はすでに大晦日から始まっているといっても過言ではない。寒さに打ち震えながらも新しい年をここで迎えようと訪れる。夜にもかかわらずこの時点で参拝客は大勢いるそうだ。大晦日がこのザマであるなら元旦の昼の参拝客の数は言わずもがなである。

初詣の最良アクセス駅のひとつが原宿であり昼となると人であふれかえっている。普段は若者の町として賑わっている原宿もこの日は参拝目的に子供からお年寄り、外国人が大勢詰め掛ける。

そのアクセス性のよさから人の多さは原宿駅から出るとすでに警察規制のもと導線ができているほどだ。初詣客はそれにしたがって明治神宮拝殿を目指して歩くことになる。

    

参拝ルートは神宮橋から

実際明治神宮の拝殿へと向かう参拝ルートは数多くある。しかし多くの人が利用するのは原宿から神宮橋を渡るルートだろう。場合によっては元旦のみ使用できないルートなどがあるので注意が必要である。

前にも書いたがこの辺は導線がしかれ参拝客でいっぱいになっている。神宮橋を渡ると大きな鳥居に出くわしここで風景をカメラに収めようと写真を撮る人も多い。言い換えればこのあたりはまだ立ち止まって写真を撮影する余裕があるということである。 参拝ルートはこの先まだまだ続き砂利道を初詣客全員が同じ方向を向いて歩く。

昼の時間帯は参拝客でいっぱいに

明治神宮の元旦の風景はテレビなどを通し多くの人が知っているだろう。そうでなくても平日には観光客はじめ多くの人が押し寄せるのである。明治神宮に初詣に出かけるという場合気をつけたいのが時間帯である。ある程度の人ごみは覚悟しなければならずスイスイと参道を歩いて参拝終了とはいかない。

一番間違いがないのは年が変わる大晦日から待っているという方法だが、これは少々現実的でないし体力的に無理も多い。よって日が変わった元旦に出かけるということになるが、私が訪れた午前中から昼にかけての人ごみはすさまじいものがあった。アクセス駅である原宿周辺でも驚いたが拝殿が近づくにつれその数は増し仕舞いにはにっちもさっちも行かなくなり参拝客は並んで参拝を待つ。

もし手っ取り早く初詣を済ましたいというのであれば日中の時間帯は避けるべきである身を持って感じたしだいである。時間があるから日中の時間帯でもいいよという人もいるかもしれない。だが何万と詰め掛ける人の中で明治神宮の風景を楽しんだり記念撮影を撮るなどの余裕はない。

南神門は全然進めない

明治神宮元旦で南神門付近の初詣客

本殿近くになると渋滞は激しい。ついには前に進めなくなり警察が整理をしている状況。少し進んでは止まり、進んでは止まる。ライポ君のプラカードがしきりに掲げられる。

2015年の元旦は雪が降った。それでも人々は前へと進もうとするのである。寒さに震えながらもご利益か何かに肖ろうとする人々。「急がなくてもご利益の価値は変わらない。ゆっくり前進してください」。そんな警察の方のアナウンスが響き渡る。舞う雪が急く心を宥めてくれるかのよう。

警察はそんな風に言うが誰一人列を乱そうとか筋斗雲にのって先んじようとかする人はいない。理由は簡単です。そんなことできません。

明治神宮元旦で南神門付近の初詣客

いざ参拝、賽銭が飛び交う

南神門を潜ればいざ目的地明治神宮の拝殿である。が、もちろんここでも規制中で開けた空で開放感を味わいながら目の前で祈願する人を見据え初詣にはやる気持ちをぐっとこらえる。賽銭を投げる人はここで準備すると効率よく賽銭を投げることができます。

そしてやっとの思いで初詣開始。ここで目にしたことのない風景を見ることになる。賽銭が頭上を飛び交う。耳元を風が切る音がしたかと思うと木と鉄がぶつかり合う音がする。こうなってしまうのは警察の規制で列が止められた時、後ろに並ぶ人は当然拝殿前でも後方にて参拝することになる。 その為にどこぞの神社でポロッとお金を賽銭箱へというわけにはいかない。しかし賽銭ひとつでここまで殺伐しているとなると明治神宮の元旦は戦いに近いと形容できる。

明治神宮元旦でおみくじを買う初詣客

祈願を終えておみくじ買って帰ります

賽銭を投げ終え祈願を済まし東神門をくぐる。脇にはおみくじの販売所がある。ここにも多くの人々が集まる。開運を購おうと雪が舞う中でもおみくじを求めて並ぶ。その脇で写真撮影をする人。または絵馬を機に括り付ける人。初詣を終えてアクセス駅の原宿へと足を運ぶ人。人それぞれの元旦があり、明治神宮があり、一年があるということだろうか。