綾瀬駅から葛飾区の白鷺公園を歩いた風景

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綾瀬に降りた私はアーケードに何も感じず歩き菜の花を見つける

綾瀬は東京の北の方の足立区にあり私はあまりいい印象を持っていなかった。コスゲなんかは刑務所があるわけだし東京の華々しさがあるわけでもなければ下町のゆったりとした時間が流れているわけでもない。 尤も綾瀬に来たのはこの時が初めてで後はニュースなんかで聞いたことがあるだけだった。食わず嫌いだったわけである。

そんな綾瀬の玄関口綾瀬駅に降り立つ。いい感じのアーケード街があった。吊り下げられた看板と殺伐とした監視カメラ「安視くん」の表記はどこかあの猫型ロボットのタイトルに似ていると感じずんずん歩いていく。 季節は真冬で東京であるにもかかわらず風が冷たいと感じた。アーケードは雨の日もってこいだが品川の小山でパルムを経験しお山では白樺のアーケードに親しんだ私にとって綾瀬のものはハムスターの食べこぼしたひまわりの種ぐらいにしか感じなかった。

私はどの方角に進んだのかわからないが、トコトコあてもなく歩いていると菜の花を発見。黄色い花が満開に咲いており太陽に存在をアピールしているかのようだった。風に吹かれては戦ぐ黄色いざわめきは大して印象に残ったわけでもなくぱっぱとその場を後にすると見せかけ菜の花にお別れの挨拶をする。 東京で道に迷ったときはとにかく上野公園に行くようにとお山でハヤブサのおじいさんに教えられた私はひたすら南下、すなわちオーストラリアの方角へと歩いていく。そうこうしているうちに葛飾区にはいったらしい。

葛飾区に入ったとたん白鷺公園に着いた

真昼間になったろうか。太陽がテンテンと頭上にある時私は白鷺公園に到着した。葛飾区の白鷺公園なのでどっかのそれと混同しないように。ネットでくぐると違うのが出てくる。

小さな川に沿ってつくられた公園はいかにも自然共存型でありよくある遊具などは見かけない。遊歩道が整備され脇には色とりどりの植物が咲いている。石ころひとつない遊歩道はなかなか歩きやすいというのに人があまりいない。 この日は葉っぱが赤い何かの木とか甲羅干ししている亀などがあった。何ゆえ亀どもは連なっているのだろうか?あまりに自然豊かじゃないか白鷺公園。緑多いこの公園はドブくさいものの自然と親しむという点にかけては58点である。

いろんなところにかけられた橋はどれも個性的。公園でよく見かける簡素な端からレンガでレトロっぽくできた橋もあり人と車が何でもなしに渡っている。橋の高さが低いところをみると造り手が川を知っているからだろう。 葛飾は水を大切にする文化があるのだろうか?