上野にある清水観音堂の見どころは舞台と月の松
清水観音堂は上野公園内にある。行き方は上野駅から徒歩10分ほど
上野駅から簡単アクセスで体験できる京都気分
上野公園には寛永寺とかかわりを持つ寺社仏閣が数多くあります。その中のひとつが清水観音堂です。比較的公園の中心に位置する清水観音堂は赤く塗られた外壁や旧式の造りが特徴の屋根がよく目立ち足を運ぶ人も大勢います。
清水観音堂のよさはアクセス性にもあり上野駅から徒歩で10分ほどで行くことができます。道路などを挟むことなく上野公園内を歩くだけなので危ない箇所などはありません。また上野公園には史跡や文化施設などが集中しておりそれらに立ち寄ってついでに訪れることも可能です。 その利便性と手軽さから多くの人に親しまれており特に外国人の姿も目立つなど上野を代表する観光スポットとなっています。
見どころは清水寺を髣髴とさせる舞台
清水、と聞いて清水観音堂を見ると間違いなく京都の清水寺を想像します。それは間違いではなくここは清水寺と少なからずかかわりがあります。
上野の清水観音堂の特徴は不忍池方面へ突き出た舞台にあるといっていいでしょう。急斜面に造設されたお堂の舞台は長い柱によって支えられています。京都清水寺ほどの規模はありませんがその高飛車な外観は上野公園の中でも一際目を引く存在であることは間違いありません
舞台に入ることはまったく問題なく多くの観光客がそこからの景色を楽しんでいます。高所となっている舞台から見える風景がすがすがしいことは勿論ですが、下から清水観音堂を眺めるのも壮観で華奢にして華美に誂えられたその造りは一度見たら忘れることができません。
観音堂から見える月の松と不忍池
舞台から見えるのは主に不忍池と弁天堂、そして上野の高層ビルが専らです。上野公園方面は残念ながら見ることはできません。ここからだと公園から伸びる弁天堂への道を歩く人々や池の上を行くスワンボートなどが小さく見え思い思いに動く人々の姿がおかしく感じられたりします。
清水観音堂を訪れる上で見過ごせないのが月の松です。ドーナツのように円を描く松は舞台の手前にありちょうど不忍池を覗く虫眼鏡のような姿となっています。意匠溢れる造形であると同時にどこかユーモラスな月の松は清水観音堂とセットの見どころとなっています。
また舞台ばかりに目が行きがちですが公園側の小さな庭園も見どころです。井戸の周囲に生える木々は質素と呼ぶにふさわしく華やかな清水観音堂の姿と対をなす風景となっています。