日暮里の金杉踏切
都心でも数少ない踏切
都心には踏切が少ない。安全上の理由や交通事情を勘案して高架にしたりしているのだろう。大動脈ともなっている山手線に至っては1ヵ所しか設置されていないという話である。そのせいもあって都心を歩いていて踏切に出くわすと不意を打たれた感覚になる。
日暮里にある金杉踏切はそうした数少ない都心の踏切の一つである。西日暮里と日暮里のちょうど中間に位置し常磐線と京成本線が走る。車3台分は通れる広さが設けられているものの駅前ということもあってか走行する車は限られているようだった。専ら人の往来が目立ち歩行用の緑の標示が脇に塗られている。といって上野のような多くの人が道を歩いているわけでもない。そんなことから生活の道として利用されている印象を受けた。
電車の往来は激しい。千葉方面へとつながる2路線がここで並走することを考えてもその通過頻度の多さは容易に想像できる。緑のラインが入った常磐線と新幹線みたいな車両が近未来的な京成本線が立ち代わり踏切に進入する。遮断機の前でまっていると電車に乗っている人々の表情が窺えた。