上野公園の紅葉と銀杏並木

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上野公園の紅葉

真っ赤な紅葉があった

上野公園に紅葉が咲いていた。赤く映える葉と空の青のコントラストが鮮やかだった。明日は元旦であることも気にしないその姿が印象に残った。

実はこの風景寒さが身にしみる12月、しかも大晦日に撮影したもの。紅葉と聞くと秋を思い浮かべるが、思いもかけず年末の暮れに咲いていた。 こんな寒空の下で大丈夫かと思ったが葉っぱは枝の先々まで伸び色はあせていない。それどころか秋に見るもの以上に赤かったかも知れないのだ。周囲の木々が元気なくかれている中この木だけは元気よく咲いている。遠くからもその赤色がひときわよく目立ち近くの鐘楼と相俟って風情ある風景を作り出していた。

だが時期が悪かったのか、これに足を止める人はいなかった。みな足早に紅葉の下を通り過ぎさって上野公園の中心へと歩いていく。普段なら外国人客も多い園内もこの日ばかりは閑古鳥が鳴いている。

紅葉の時期にまた来るよ

諄い様だがこの日はまったく上野公園に人がいない。時折歩く人もマスクをし肩を窄めて足早に歩いていくから活気に乏しい。普段なら聞こえるだろう子供のはしゃぐ声も大道芸に興じる人だかりもなくただただ寒々しい感じである。

やはり上野公園には賑いがよく似合う。それがあれば野口英世像もボードワンさんも生き生きとして見えてくるというものだ。年が明ければまた活気が戻りいつも通りの光景が広がることだろう。今年もお疲れ様。来年は秋になったら来るからその時立派にさいていますように。

上野公園の秋の風景

ということでやってきました上野公園の秋。

11月下旬ということもあり紅葉が一番の見ごろを迎えていましたがあえて銀杏並木を撮影しました。本当はもみじがある風景も写真にしたかったのですが いつものやつで疲れがたまりそんな気力がありませんでした。人々の頭上をまるでトンネルのように覆う銀杏の葉は枝葉の先に至るまで黄色く色づき空が見えないほど密に葉がついていました。 ところどころ落ちた葉は道を黄色く色づけし以下にも秋らしい風景をかもし出して道行く人に踏まれては押し花のようにアスファルトの上にのっぺりしている感じだった。

気力を振り絞って赤く色づいた見ごろの紅葉を探したのですが見当たりませんでした。連休ということもあり上野公園を訪れる人の数は桁外れでしかも催しも開催されているなど歩くのにも疲れるほどでした。

どちらかといえば銀杏並木が目立つ風景

そんなこんなで上野公園の中をずっと歩いていくのだがなかなか赤い紅葉は見つからない。進めど進めど銀杏並木が目の前に現れては消える感じである。そうやって見ていくうち銀杏並木のほうがきれいに感じるようになった。映える黄色は空を覆いつくさんばかりに人々の頭上にかぶさってくる。

結論から言えば秋の上野公園は銀杏並木のほうがきれいなのかもしれない。黄色く色づいた葉はなんとなく都会ならではの色で秋の園内を染め上げややもすれば喧騒の坩堝である上野公園に落ち着きを与えてくれる。 ひょっとするとこれは東京の人の心の風景なのか?