原宿駅の風見鶏

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原宿の地にて雑踏を見下ろす

原宿駅の風見鶏

原宿駅と聞いて真っ先に思い浮かぶのは若者の街という点だろう。竹下通りに軒を連ねる店はどれも若者向けであり週末ともなるとあどけない表情をした客が多く詰めかける。傍から眺めると新鮮できらびやかな印象を受ける。

そんな混雑を毎日見下ろしているのが原宿駅の風見鶏である。駅の屋根の上にあり多くの人でにぎわう駅間をいつも見下ろしている。東京の町並みからしたら不釣り合いなその木造駅舎は山手線の駅として人々に利用されている。駅のてっぺんは塔のようになっていてそのてっぺんにいるのが風見鶏だ。いかにも銅で作られているその姿から年季をうかがい知ることは容易である。風を見ているのかどうかを確かめることはできなかった。ただその姿が時代とともに変わっていく原宿の姿を見続けてきただろうことは確かだろう。

東側には竹下通りがあり西側には明治神宮がある原宿。ここを訪れる人々の目的は様々だ。そんなとめどなく流れていく人間模様を風見鶏は見続けてきた。そんな原宿駅に改良工事が施されるという。