摩利支天(上野アメ横)の大晦日 | 元旦前に参拝する人々

大晦日の喧騒の中で

12/31にアメ横を訪れる。買い物客で混雑する商店街の中で摩利支天徳大寺を訪ねた。

上野摩利支天徳大寺の大晦日
上野摩利支天徳大寺の大晦日

買い物客で賑うアメ横

そのアメ横の中にある摩利支天徳大寺。位置関係について語ると上野駅よりはどちらかといえば御徒町のほうが近いのかもしれない。本来であれば静かにゆく年くる年に静かに思いを馳せる場である寺院である。しかし摩利支天に関しては風物詩となった雑踏の中での参拝とならざるを得ない。雑踏に埋もれている感さえある。

摩利支天に参拝に訪れる人は?

多くの人は摩利支天の前を通り過ぎていく。それでも寺院のほうに目を向けると参拝に訪れている人がいた。尤も初詣でないのだから参拝も何もあったものではないのかもしれない。しかし普段より人はいたのではないか?脇にある店舗の光が煌々と輝いており威勢のいい商店の声が聞こえる。

建物は高い位置に

摩利支天徳大寺に参拝するにはほんの少し階段をのぼる。少し奇異だが摩利支天は住居で言うと2階ほどの高さの場所にありアメ横で見ると高架を走る電車と同じ高さにある。アメ横のような建物が密集する地域ならではの事情といったところだろうか?だから何も知らない人がアメ横を歩いていると摩利支天は見つけづらい。殊に夜などの暗がりであればどこに建物があるのかわからない。大晦日のこの日出向いてみると大きなのぼり旗があった。店の軒先の合間を縫うようにしてのびる紺色の旗は控えめに目立っていた。そう思って周囲を見ていると電光掲示板もあり寺院までの方向が矢印で示されている。その下には淨業菩薩が安置されていた。

上野摩利支天徳大寺の大晦日
上野アメヨコ摩利支天徳大寺の淨業菩薩

淨業菩薩は手軽に参拝

店と店のわずかなスペースに祠が設えられていた。その狭さはタタミ数畳分といってよく小さく漆黒の外観は大晦日の暗がりに沈み込みそうな様相を呈している。ただ上部の摩利支天案内番だけはアメ横みたいに光っていた。寺院そのものではないものの足を止め神妙に頭を下げ祈願する人が見受けられた。