大晦日の上野動物園 | 休園日だった年末

大晦日の上野動物園
大晦日の上野動物園は少し寂しかった。

混雑のない年の瀬の動物園なぜなら休園日だから。

普段であれば観光客で混雑する上野動物園チケット売り場。新年の迫った12/31に動物園の入り口を訪ねてみる。

弁天門の受付

上野動物園の弁天門のチケット売り場は不忍池のほとりにある。上野公園の西側、清水観音堂正面の石段を下りて道を渡るとすぐ右手にある。木造のゲートが瀟洒に感じ並ぶレーンが約6本ぐらいある。きれいに誰も並んでいなかった。奥発券機の前あたりで外国人が1人ほど見受けられる。池の枯れた蓮の葉や寒々しい湖面もあってか動物園の入り口に寂寥感を覚える。そういえばいつもなら聞こえてくるはずの子供の声も聞こえてこない。時折ケモノの鳴き声が聞こえてきたりする。それはいつも通りだった。だが寂莫としたこの日に聞く動物の声はどこか体に染み渡る。色々あった1年だったと振り返った。

不忍池に訪れる人も少ない

尤も弁天堂を始め不忍池全体もいつもより人が多くない。観光客というよりは地元の人が散歩したりしている感じだ。動物園の中はどうだろう、と思ってみるも中に入ってみる気もしなかった。当たり前のように写真を撮っている外国人の姿も見ることができず屋台で間食をとっている人々が疎らにいるだけだった。

午後3時そして入り口の案内に「休園日」

誰もいない寂しい上野動物園入り口と書いた。ただ訪れたのは午後3時。あと10時間足らずで今年も終わるという時刻である。訪れた時間が悪いから人がいなかったのかもしれない。そう思って入り口をよく見てみると「休園日」の文字。

上野動物園は大晦日やっていなかった。

写真を撮影したのは2018年。少なくともこの年の動物園は救援していた。次の年ネットで調べてみるとやっぱり大晦日は休園日となっている。上野動物園の年末年始休園はいつものことだろうしそれで構わないのである。人も動物もしみじみ去っていく年を振り返りゆっくり新しく訪れる年に思いを馳せたらいい。

門松

門松の置いてある弁天門。どこにでもある竹と松でできた門松。こればっかしはパンダのゴハンじゃないだろう。