不忍池の蛇

不忍池の蛇
不忍池の蛇

こんな大都会にヘビ

田舎でも蛇をあまり見かけることはない。東京の都心であれば尚更目にすることはないというイメージが強いのではないだろうか?そう思って上野の不忍池を訪れてみると蛇がいた。

夏の不忍池
夏の不忍池

蓮の葉の下に

夏酣の8月のことである。弁天堂から青々とした湖面を覆いつくす蓮の葉を見ていたら少しだけ葉が揺れる。カメか鯉だろうと思った。だが葉の影になった水面部分い目を凝らすと蛇が泳いでいた。

ヘビはどこかへ行ってしまった

蛇は蓮の茎を縫うようにして泳ぎ水面に浸かっていた蓮の葉に体をのせる。そしてそのまま再び水面に入りどこかへ行ってしまった。その体は蓮の葉に隠れてしまいどこへ向かったのかすらわからない。 こんな都会に住む蛇について思いを馳せる。この蛇はどこからやってきたのだろうか?ずっとこの不忍池で住んでいるのだろうか?考えてみても謎を呼ぶだけなのでこの辺にする。

驚かない外国の方

しかし私と一緒に蛇を見ていた外国の方がじーぃと見つめ特に驚くでもなくしげしげと蛇の動きを見てすたすたと行ってしまったのは意外だった。

アオダイショウ?

不忍池の蛇
不忍池の蛇

1mもない小さな蛇で体は灰色でありアオダイショウかシマヘビであることが予想される。どちらかと言えばアオダイショウだがそれならばもっと体が大きくてもいいと思うのでどちらであるかは定かではない。

ヘビと不忍池に関する考察

住み心地は?

確かに不忍池は茂みがあり石垣のようなところもあるので蛇にとっては生活に好都合かもしれない。餌となる小動物も多いだろう。ただし小さい蛇ぐらいなら容易に食べてしまいそうなでかい鯉が多いのも事実で雑食の鷺なども飛来しているのはこの池でおなじみの光景である。蛇にとって棲みよい場所であるかどうかは定かではない。