御徒町のパンダ広場

御徒町のパンダ広場
御徒町にあるパンダ広場

駅前に設けられた催事用スペース

御徒町はアメ横の南端に位置している。そのためか周囲は路線とビルで囲まれどこか閉塞感を覚えるほどだ。加えて道行く人が織りなす雑踏がこの街の賑やかさと忙しなさを教えてくれる。それは活気あふれる風景でもある。そんな窮屈な御徒町の駅前にぽっかりとあいた空間がありそこは「おかちまちパンダ広場」と呼ばれる。

限られたスペースを活用した広場

広場というからには人々が休憩する場所というイメージを持つ。確かにおかちまちパンダ広場には休憩場所があるがよくある広場と比べてベンチなどは少ない。とにかくただっぴろい。そればかりか広場の真ん中を堂々とショートカットしていく人々が目立つ。確かにすぐわきには商業ビルがありその体面にあるのは山手線御徒町駅であるから無理もない。まさに経済の合間を縫って設えられたといってもいいパンダ広場なのであって時折催し物が開かれる。間違っても子供とボール遊びなどはできない。

パンダのオブジェ

パンダ広場のオブジェ
やっぱりパンダ

当たり前と言っては語弊があるかもしれないがおかちまちパンダ広場というからにはパンダに因んだ何かがある。それがこのオブジェ。お馴染みの白黒模様と愛嬌ある表情は見る人を和ませる。

アクセスは山手線御徒町駅から

おかちまちパンダ広場に行きたければJR山手線御徒町駅を利用する。駅を出ればパンダ広場の象徴であるオブジェが嫌でも目に入る。時間があるのであれば同じJR上野駅からアメ横を南、秋葉原方面へとあるき向かうのも楽しくざっと15分くらいである。買い物のついでに立ち寄りたいというニュアンスであればこのアクセス方法が薦められる。買い物袋を手に提げながらパンダ広場で一休みして御徒町駅からどこかへ、というのも悪くない。俺はいつもそのまま秋葉原まで歩いている。

東京メトロ銀座線なら上野広小路駅より歩く

山手線が使えないのであれば地下鉄上野広小路を使うのも可。歩いて10分もかからない。中央通り側より東へと進む。遠くから見ることができずわかりにくいかもしれないがとにかく歩いてみるとある。上野駅からはだいぶ離れているが意外と人が多いのに驚く。大型電気店や百貨店がすぐ近くにあるのがその理由だろう。レストランなども多いので食事をしてから広場へ向かいたいという場合に最適かもしれない。

日比谷線仲御徒町駅からも行ける

少し遠くなってしまうが地下鉄日比谷線の仲御徒町駅からも歩いて向かうことができる。ただし御徒町駅を跨ぐ格好となってしまうのであまり効率のいいアクセス手段とは言えない。しかし山手線の赤レンガの高架をくぐることができる。何でもないことだがそれはこの街を知るうえで欠かせない。年季の入った臙脂色のレンガはここで活動する人たちが変わりゆく時代の中で何を大切にしているかをわからせてくれる。そうやってパンダ広場も大切にされていくのだろう。そう信じたい。