谷中の路地

谷中の路地
谷中の路地

細い路地が張り巡らされている

谷中と聞いて真っ先に思い浮かぶのは谷中銀座であるはず。そして階段の上から軒を連ねる店を見下ろす情景が一般的なイメージではないだろうか。併せて多くの人が通りを行き交い土産物店を覗いて歩いているというのが固定観念としてある。

そんな谷中は文京区方面、すなわち日暮里駅から西へと進み谷中銀座を外れていくと住宅街に入る。そこで気づくのが意外に細い路地が多いということだ。

細く曲がりくねった道

谷中の路地の特徴は曲がりくねった路地が多い点にある。自動車が通れることは通れるのだがちょっとしたカーブが多く便利な道であると言えない。どちらかと言えば交通上の効率が考えられてきたのではなくここに住む限られた人たちの必要が考慮されている様子が窺える。それは谷中という地域がいかにして成立していったかを知ることにもなり下町の文化がいかに息づいてきたかということを考えるきっかけになり得る。そうした古くからの情緒に思いを馳せる街並みであるのが谷中の細い路地である。

歩行者が多い

休日ともなると歩行者が絶え間なく歩いている。信号などもほとんどなく未知の真ん中を闊歩する観光客もいる。目にする風景は相変わらず住宅ばかりで古くからの木造建築が多いと思いきや新しい建物が多いことに気づかされる。車の往来も限られたものでありいたって静かな空間である。時折走る原付バイクがいかにも下町の情景の雰囲気を醸し出している。

車が通れない場所も

休日になると歩行者専用の道となって自動車の往来がない通りもある。歩く人にとっては気儘に谷中を散歩する機会を与えてくれるが生活している人のことを考えると少し不便を強いているようにも思えた。