月を射る|北区赤羽のモニュメント

北区赤羽にある「月を射る」
北区赤羽にある「月を射る」
赤羽駅から月を射るまでのアクセス

旧岩淵水門脇にあるモニュメント

旧岩淵水門は荒川と隅田川を分ける水門として知られている。周辺はよくある河川敷の広場になっており休日ともなるとバーベキューや釣りをしたりする人々で賑う。無論旧岩淵水門の遺構を間近で見ようと観光がてら訪れる人も少なくない。そんな人々の賑わいとかつての建造物の知名度に隠れるようにしてあるのが「月を射る」というモニュメントである。「隠れるように」という表現が本当に適切である。旧岩淵水門を橋のようにして渡ったその先の荒川に浮かぶ島状の広場に月を射るはある。水門を見ようと訪れたらたまたま発見したという人も多いはずで私もそれに漏れない。モニュメントの形状はさして奇抜なものでもない。2mほどの高さであり細長い魔法瓶を思わせるような形状だ。表面が赤褐色でさび付いた鉄のようになっているが実際何を材料として作られているのかは定かではない。

「月を射る」が表現したかったもの

「月を射る」をしげしげと眺めてみる。背後の荒川と対岸にあるマンションやそしてマンション。これらがあるのは埼玉だ。ちょっと目を遠くにやれば釣りをする人や休日の余暇を楽しむ人でいっぱいである。何でもない河川敷であるはずなのだ。だが何か歴史を感じさせる重苦しさと東京の水事情を支える機能的な側面、そしてそこで何にかかずらうことなく遊ぶ人々。東京都は本当に雑駁であるような気がした。正直「月を射る」が何を言いたいのかはわからない。帰りたくなって踵を返す。旧岩淵水門の上を通りその大きさに昔の人はすごいやーと思ったとき私は月を射るなんてどうでもよくなっていた。

アクセスは赤羽駅などを利用して

旧岩淵水門もそうだがこの界隈は電車からのアクセスがしづらい。それでもここへ来るのであればJR赤羽駅を利用するのが無難であると思われる。地下鉄であれば志茂駅が便利だ。周囲には店舗などがないので予め必要なら赤羽駅周辺のコンビニなどで食糧などを買っておく。

月を射る」のアクセス
「月を射る」のアクセス

赤い旧岩淵水門を目指すのが最良の行き方

「月を射る」は見つけにくい。だから土手を上って旧岩淵水門が見えたらそちらへ向かって歩く。水門の上が歩けるのでそのまま荒川の中ほどへ入っていくように分け入っていく。小さなぽっかりとした広場があるはずだ。そこにモニュメントはある。