終戦の日(8月15日)の御茶ノ水

終戦の日の御茶ノ水
終戦の日の御茶ノ水

混乱はない8月15日の御茶ノ水

夏の日差しが厳しいにもかかわらず8月15日になると東京の靖国神社には多くの人が平和を祈念するために訪れる。一方で靖国神社周辺では終戦の日に因んだ関連団体の活動によって混乱が起きやすいのも広く知られている。これらの風景はよくテレビで放映されたりするがその人の多さに驚く人は多いだろう。35度近い酷暑の中多くの人が神社の方向へと向かって歩きそのほとんどは高齢の人々である。

靖国神社の近く

靖国神社は千代田区九段下にある。九段下から東は神保町でありそこから北に行くと御茶ノ水がある。つまり御茶ノ水は靖国神社からそう遠くない。距離で言えばざっと2kmほどであり歩いて1時間もかからない。尤も靖国神社の最寄り駅としては九段下があり御茶ノ水から向かう人はあまりいないと思われる。とはいうものの距離としては遠くない。だからこの日御茶ノ水は少し騒がしいのではないかと俺は思った。そう思って新御茶ノ水へと足を運んでみる。この年の終戦の日は快晴だった。午後2時ぐらいだったが日差しがあまりに強く気温は優に30℃を超えていただろう。

御茶ノ水の様子

実際に御茶ノ水に行ってみると全く普段と変わらない。終戦の日であるが靖国神社周辺で見かけるデモ行進なども一切ない。ある程度予想していたもののやはり参拝者と思しき人の姿はなかった。お盆の期間であるためか観光客が多い印象を受けたがそれ以外はよくある休日の御茶ノ水である。

湯島聖堂

湯島聖堂の前を通り過ぎる人たちがいた。湯島聖堂は入れたかどうか確認していないが大抵祝日などは休みだった記憶がある。それにしても聖堂内の植物の葉が夏らしく濃い緑だった。それを聖堂の外から見てみる。

終戦の日の湯島聖堂
終戦の日の湯島聖堂

聖橋

聖橋を歩く人は少なかった。とにかく暑い、と感じたのはこの橋が白く日の光を十二分に反射させているからだろう。それが目に見えるから肌で感じる暑さに加えて暑く感じさせる。道行く人も手で日差しを遮りながら歩いていた。電車は平常運転である。

終戦の日の聖橋
終戦の日の聖橋

神田川

神田川には工事用の重機があるものの作業をしているかどうかは定かではない。その水面は夏の日差しを一生懸命跳ね返している。

ニコライ堂

ニコライ堂の緑色の屋根は青空と相俟っていつになくきれいだった。東京大空襲で神田界隈が燃えなかったのはニコライ堂が一つの事由だと聞いたことがあるが実際わからない。そんなことを屋根を見て考えたかどうかはこれを書いている今覚えていない。

機動隊やバリケードはない

交通も通常通りである。水道橋や神保町となると機動隊が配備されバリケードがあったりするが御茶ノ水では皆無である。聖橋あたりなどは封鎖したほうがいいのではと思ってみるものの何も変わらずいつも通りの交通量。そう思って考えてみると御茶ノ水は長い直線道路や広い道路が少なく自動車で何かしようとしても難しいのかもしれない。さらに坂道なども多かったりする。その真偽は定かではないが他で見られるような終戦の日の特別警戒は特にみられなかった。警察官の姿も見られなかった。