御茶ノ水にある聖橋の桜

御茶ノ水の聖橋に咲く桜
御茶ノ水の聖橋に咲く桜。文京区側より

神田川の土手に咲く桜

千代田区と文京区にかかる聖橋はその均整の取れたアーチ状の石橋と下を流れる神田川都の風景が印象的で東京を代表するスポットの一つになっている。周囲には御茶ノ水駅をはじめオフィスビルや大学が立ち並んでおり東京の中心らしい町並みが広がっている。特に地下鉄をはじめとした路線が多数乗り入れるためひっきりなしに往来する電車の様子を聖橋から見て取ることができる。

桜は文京区側のわずかな場所にある

桜は神田川の土手に咲いている。ちょうど御茶ノ水駅から反対側のわずかな場所にいくつかの木があり春になると花を咲かせるのである。それはどこでも見ることのできる桜である。そして桜の名所のように空を覆い隠すぐらいの桜並木があるわけではない。しかし聖橋と一緒に見ると季節感を感じさせない忙しい御茶ノ水の春をほんの少しであるが感じることができる。開発が進んだこのエリアであっても限られた場所に桜の木を植えようと思った人の感性に思いを馳せずにはいられない。聖橋は昭和の初めに造られておりかれこれ90年ほどになる。

開発の進む御茶ノ水

そんな御茶ノ水は数年後を見据えた工事が進んでおり神田川の上に設えられた仮設の工事現場の上で多数の重機が作業をしていた。茶色い足場とクレーン車というお馴染みの光景はかれこれ数年は目にしている。むき出しになった工事現場からは完成後の風景を推し量ることはできない。幾多の歴史を潜り抜けてきた聖橋の姿がいつまでもみられる景観が残されるといいと思う。

 

電車と桜

御茶ノ水駅と言えば中央線をはじめとした電車の往来を間近で見ることができる場所として有名だ。まるで水の上を走るような様は忙しなく流動する人の流れを表して言えるかもしれない。果たしてどれだけの人が川べりに咲く桜の木を見ているだろうか?

聖橋と電車
聖橋の桜と電車

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