終戦の日の神保町

終戦の日の東京神保町
終戦の日の神保町

靖国神社近く故の厳戒態勢

東京のみならず日本屈指の本の街として知られる千代田区神田神保町に終戦の日である8/15に訪れる。九段下の隣駅が神保町であることからもわかる通り靖国神社からほど近い。そのため普段は物静かなこの神保町も終戦の日となると喧騒を免れない。参拝者が多く往来するのは勿論関連する団体の活動、その警戒にあたる機動隊や各警察が集まる。この日だけは静かな本の街が一変して緊張に満ちた場所となる。

神保町の機動隊
神保町の機動隊

地下鉄神保町駅

都営三田線、都営新宿線、東京メトロ半蔵門線が乗り入れる。駅を出ると靖国通りとなり古本屋が軒を連ねている。普段から歩道を歩く人が多いが壁際にある本棚を覗いたりする人がいるのはこの街ならではと言っていい。靖国神社の近隣駅ではあるものの参拝目的の人たちは九段下に集中するためか俺が見た限り目立った混雑は見られなかった。そう思うのだが終戦の日に関連団体が活動する場所であることを考えると時間帯によって利用客の往来が激しくなるのかもしれない。

神保町交差点を渡る機動隊

地下鉄神保町駅の真上の道路にあるのが交差点「神保町」でありこの街のほぼ中心と言っても間違いではない。ここで白山通りと靖国通りが交差する。近隣には出版社を始め銀行などが店舗を構えているが盆の時期ということもあり休みである店舗も少なくない。機動隊が隊列を組んで横断歩道を渡っていたのをここで見る。

交差点を渡る神保町の機動隊
交差点を渡る神保町の機動隊

古本店の営業状況

変わりなく営業していると思われる。むしろ平常時に比べ営業している店が多いように思われた。大抵祝日など休みはどこからしら店を閉めている場合が多いのだが終戦の日のこの日いつもより歩道にワゴンを多く陳列しているように思えた。そして参拝が終わってここを訪れる人が多いのか立ち読みのために足をワゴンの前で止める人も多い。

終戦の日の神保町古本店
終戦の日の神保町古本店

神保町に集まる警察と機動隊

東西に延びる靖国通りを中心として多くの警察官や機動隊が警戒する。隊員の装備は防弾チョッキやヘルメットを着用するなど重装備で物理的な衝突に最大限備えたものであると思えた。人数も多く常に5~10人くらいの集団で行動していた。歩道をカメラを構えながら歩いていたが職務質問されるといったことはなかった。なお平常時派出所にいるような警察官はほぼ皆無でほとんどが重装備した機動隊と思しき隊員だった。

東京各方面から派遣されている警察車両

青いバスタイプの特殊車両で通りの両脇至ることころに駐車されている。ざっと10名程度は乗車できそうだが隊員の搭乗あるいは物資の運搬など何が目的かは定かではない。「練馬」や「多摩」など遠方からのナンバーもみられることから多方面から応援が駆け付けているものと思われる。

靖国通りにとまる警察車両
靖国通りにとまる警察車両

靖国通りのバリケード

神保町を貫く靖国通りの至る所に設置されている。しかしこれによって交通が規制されているようには思えなかったことから万が一に備えた設置であるといえるかもしれない。鉄パイプが組まれるようにして造られたバリケードの脇には機動隊が立っていた。

終戦の日の靖国通りのバリケード
終戦の日の靖国通りバリケード

終戦の日に合わせたデモ行進

上述の通り靖国神社にほど近い神保町ではデモ行進が行われる。九段下ほどの喧騒ぶりではないものの靖国通りを集団で歩くデモ隊に俺も遭遇した。歩道でなく車道を歩いている。旭日旗を掲げ国旗のあしらわれたTシャツを着た一団が拡声器で何かを訴えながら靖国神社のほうへと歩いて行った。複数名が持つプラカードなどには「英霊」などの文字が書かれている。警戒する機動隊や警察のすぐそばをデモ行進していったのであるがこの神保町で見た限り衝突などはなかった。

終戦の日に行われた靖国通りのデモ行進
靖国通りのデモ行進